『書けないんじゃない、考えてないだけ。』を半分読み終わって書いた文章が、過去最高に気持ち悪くて心地良かった

Xでバズっていた「これを読んで1か月トレーニングしたら、言葉がポンポン浮かぶようになった」みたいな本を探していたら、本屋でその本の隣にあった『書けないんじゃない、考えてないだけ。』を見つけた。本を適当に開いたら、そのページに「ウホウホウホウホウホ」とびっしり書いてあって「うひゃあ!これだぁ!!!!」とレジへ直行。

 

学生時代は食い入るように本を読んでたんだけど、社会人になってから本当に本が読めなくなってどれも買うだけ買って読まないみたいな本ばかりだったから、今回もどうせそうしてしまうんだろうな…なんて思ってたの。ところがどっこい。買って2日後に初めて開いたんだけど、その日1日で読み終わってしまった。4年間「趣味読書って言ってた時代に戻りたいよ~!」と思い悩んでいたのに、その悩みはこの1冊でいとも簡単に解決してしまった。私、本読めるやん。え?

 

本を読んだ日は、たまたまいつもお昼を食べている人が休みで、たまたま「普段から何を言ってもどんなに丁寧に話しても伝わらない/わかろうとしない人たちにする説明用資料を作っていて、たまたまその資料作りにてこづっていたから、気分転換に本を開いたんだけど。昼休み残り30分で1人ニヤニヤしながら本を読み、気づいたら半分読み終わっていた。4年ぶりの読書にしては爆速読。

 

その状態で午後の業務がスタートしたわけなんだけど、「続きを読みたい」とソワソワしてしまうこの気持ち、何年ぶりだろうと心が躍った。そのまま例の資料作りに取り掛かったんだけど、ウソのように言葉が出てくる。スラスラスラスラ。どれだけわかりやすく丁寧に書くかを意識して慎重に言葉を選んでいたはずなのに、そんなことしない方が、自分の意志に従う方がスラスラスラスラと書ける。あっという間に文章が書けた。過去最高にねちっこくて気持ち悪い文章だった。だけどその分自分の想いを吐き出せたから過去最高にスッキリした。

 

その後、あまりの心地よさに資料を10回読み直した。心の中で音読した。「もしかしたら変だと言われるかもしれない」いつもそう思ってできるだけ丁寧に書いていた文章とは全く違う。自分色100%の言葉たち。意を決して上司に見せたら「あなたらしいね。これならちゃんと伝わるかもね」と言われた。

 

その2週間後に資料を「普段から何を言ってもどんなに丁寧に話しても伝わらない/わかろうとしない人たち」に見せながら話したんだけど、しばらく沈黙が続いた。あまりの気持ち悪さに絶句してしまったのかと思った!そのまま誰も何も言わなくなってしまったので来週に持ち越しになった。最悪。だけど頑張るね。

 

『書けないんじゃない、考えてないだけ。』を1日で読み終えて、自信がついた私は他の本も爆速で読む生活をしている。そもそも読書スピードは速かった方だと思い出した。電車の中でスマホばかり覗いてた時間より読書している時の方が没頭できて楽しいと言ったら過言だけど、眼精疲労は減ったかもしれん。

 

ちなみに『書けないんじゃない、考えてないだけ。』で1番好きなのはウホウホウホウホもそうだけど、圧倒的秋元康秋元康について大学の授業で教授と熱く語ったことがある身としては読んでてずっと楽しかった。読みながら1番ニヤニヤしてたのはこの部分。曲も聴いた。あの文章を読んでいたら聴きたくなるからすごい。そんなすごい人、作者のかんそうさんははてなのブロガーだと知り、はてなブログを開設しました。Xに飛んだら、アイコン見たことある!ってなった。全人類たぶん絶対一度はかんそうさんのブログを読んでいる。ちと過言かも。なんか常識とか思い込みとかを取っ払うといい感じになるんだなと思った。私は文章を書く仕事をしているから、このブログのタイトルみたいなタイトルは長すぎて普段なら絶対つけないし、こんな改行せず詰め込みで言葉ならべないけど、仕事じゃないから自由でいいかな。と思えるようになりましたので少しでも文章を書くことに悩みがある人は『書けないんじゃない、考えてないだけ。』を読めばいいと思います。本当に少し肩の荷が下りるよ。

 

おわろ。